少子高齢化によって、介護・福祉・ケア施設の数は年々増加しています。介護スタッフの数も増える一方ですが、彼ら・彼女らが制服・ユニフォームを着用しているかどうかは、各施設によって異なるようです。服装はスタッフに任せているという施設もあれば、通常業務時・入浴介助時・屋外行事時など、業務に合わせて複数のユニフォームを用意している施設もあります。
今回は、介護ユニフォームの必要性と、選ぶ際のポイントをご紹介していきましょう。
介護ユニフォームはなぜ必要なのか?
介護ユニフォームを導入していないケア施設は、「家庭的な雰囲気にしたいから」「暮らしの場に制服はふさわしくないから」という考えを持っているところが多いようです。もちろん、大切にすべき考え方だと思いますが、「介護ユニフォームを導入したら家庭的でなくなる」ということはありません。実際に、介護職として働いている人の意見では、制服がないことのデメリットを感じている人のほうが多いようです。
衛生的に問題がある
介護ユニフォームがないケア施設では、スタッフが私服で出勤して、そのまま働き、そのまま帰宅するというケースもあるようです。これでは、施設に菌を持ち込んだり、施設から菌を持ち出したりしてしまうリスクが高まります。衛生管理・感染対策を徹底するなら、介護ユニフォームを導入したほうがいいでしょう。
見分けがつかない
介護従事者のユニフォームがないと、「誰か職員なのか分からない」という問題が生じます。入所者の方や家族・面会者の方がスタッフをひと目で見分けられないこと自体も問題ですが、スタッフの服装がバラバラだと、不審者が入ってきたときに気付きにくいというリスクもあります。ケア施設にとっては、スタッフにユニフォームを着用させたほうが、セキュリティーの面でも安心だと言えるでしょう。
従業員の負担になる
介護の仕事は衣服が汚れやすく、洗濯の回数も多いため、衣服が傷みやすい傾向にあります。介護ユニフォームがない施設では、従業員に洗濯や買い換えなどの負担をかけることになります。
介護制服は「防汚」「抗菌」効果が重要!
介護現場の制服は、仕事の特性上、汚れへの対策・感染対策が重要になってきます。その他、動きやすさや丈夫さ、乾きやすさなどもチェックすべきポイントになるでしょう。
防汚機能
介護の仕事は、衣服が汚れやすい環境にあります。汚れがつきにくい素材や、汚れが落ちやすい加工が施された介護服を選びましょう。
抗菌機能
介護の現場では、衣服に付着した汚れから雑菌が繁殖して食中毒などを引き起こすリスクがあるので、雑菌の繁殖を抑える抗菌機能を備えた介護服が求められます。
入所者の心を明るくする介護制服を!
2015年9月に大丸・心斎橋劇場において、第2回 輝く女性のためのシンポジウム「魅せる、見せる、美せる介護服コンテスト」が行われ、大阪モード学園の学生がデザインした介護服がお披露目されました。本コラムでお見せできないのが残念ですが、花柄やビビッドな色づかいの斬新な介護服が、多くの来場者を驚かせたようですね。
ひと昔前の介護服と言えば、地味で垢抜けない印象のものがほとんどでしたが、最近は違います。カラフルでおしゃれな介護服は、入所者の気持ちを明るくする効果があり、介護の業界ではその効果が注目されています。古い介護服のイメージはリセットして、着る人も見る人も明るく楽しい気持ちになるような介護ユニフォームを選んでみてはいかがでしょうか。素敵な介護服を着たスタッフが生き生きと仕事をすることで、施設全体が彩り豊かな雰囲気に変わっていくはずです。
介護ユニフォームデザイン提案について
今回は「介護ユニフォームの必要性」について書かせていただきました。
e-UNIFORMでは、介護ユニフォーム・作業着・事務服・飲食店ユニフォームなどのデザイン提案も行っています。ユニフォームリニューアルをご検討の際はお気軽にご相談ください。無料カタログ請求もご活用ください。